スノーボードの選び方【初めて板を購入する方必見!初級・中級者向け】

こんにちは、ナッツベリー代表のいざぽんです。

20年間、初級・中級者にスノーボードを教えて来たいざぽんが、初級・中級者が初めてスノーボードを購入する際の「板の選び方のポイント」をまとめてみました。
また、初心者から中級者の女性スノーボーダーに、2018年度の各メーカー別のおすすめスノーボードもご紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね。

スノーボードを選ぶ際に重要なポイント

初級・中級者が初めて買うスノーボードで最適なのは、操作が簡単なスノーボードです。
まずは、操作しやすいスノーボードの板を使って滑りの練習をしましょう!

市販されているスノーボードには様々な種類・特徴があり、初めて購入する方は迷うかと思います。
まず、それぞれの板の特徴を知って、自分に合うものを探しましょう。

長さ・重さ・太さ(幅)・形状
この4つの項目を考慮しながら自分に最も合う板を探します。

何が自分に合っているのか説明をきいてもわからない!そんな方は・・・
記事の最後にいざぽんの個人的なおすすめの板もまとめていますので参考にしてくださいね。
質問も受け付けていますのでお気軽に問い合わせください。

値段で板の価値を選ばない

値段の高いスノーボードは、上級者向けのマニアックな板が多かったりします。
技術レベルが高くなると、板を選ぶポイントも変わってきます。
上級者用のスノーボードを選んでしまうと、操作が難しく上達の妨げになるので気をつけてください。

また、値段が極端に安いスノーボードは、新品で買ったばかりでも壊れやすく、怪我の原因になることも考えられます。
実際に以前購入してみた、板・ビンディング・ブーツの3点で19800円のセットは、箱を開けたところおもちゃのような見た目でした。
早速使用してみたところ、一日目の滑走中にビンディングのストラップが壊れ、スピードレーシングシステムのブーツの紐のロック部分も壊れてしまいました。
また割れるはずのない板もオーリー(板を反発させてジャンプする行為)を何度か繰り返しているうちに、バキっと割れてしまいました。

リサイクルショップ等で売っている中古のスノーボードも、購入する際は注意が必要です。
劣化が原因で板の形状が変わってしまっていたり、エッジ(スノーボードの両サイドについている
金属部分)やソール(板の裏面)に傷が入っていて、滑走の妨げになっていたりします。

スノーボードの板の種類・特徴

今回は、スノーボードを始める方が、最も入り口としやすいフリースタイルボードで使う板の説明をしていきます。

スノーボードのスタイルの種類には、「アルペンボード」と「フリースタイルボード」の大きく2つに別れます。
アルペンボードは、レースなどを目的とする、スピード重視のスノーボードです。
フリースタイルボードは下記のような、オールマイティーな滑りを目的としたスノーボードです。

  • フリーラン(自由に好きなように滑る)
  • パウダースノー(深雪を滑る)
  • グランドトリック(普通のコースの斜面や自然の地形で、色々なトリックをして遊ぶ)
  • ハーフパイプ(左右の壁で交互に飛んで滑る遊び。オリンピック競技でも有名です)
  • ワンメイクジャンプ(キッカーと呼ばれるジャンプ台を飛ぶこと)
  • ジブ(箱や鉄パイプ、階段の手摺りなどの上を滑ったり当て込んだりして遊ぶこと)
スノーボードの板の長さ

自分にとって最適なスノーボードの長さは、身長、体重、筋力によって変わります。
自分に合った長さの板を選ぶことが大切です。

一般的には自分の身長−15cmの長さの板と言われています。

  • 身長180cmの人は、−20cm前後の板
  • 身長160~175cmの人は、−15cm前後の板
  • 身長150cm以下の人は、−10cm前後の板

上記の長さを基準にスノーボードを選びましょう。
体重が重い人は少し長めにしましょう。
男性は少し長め、女性は少し短めにすると良いかと思います。

スタイルによっても長さが違う
自分のしたいスノーボードのスタイルによっても板の長さが変わります。

  • カービングターンやスピードにこだわりたい人
    基準よりも少し長めにしましょう。板を長めにすることで高速滑走中に板がバタつきにくくなります。
  • グラトリ、ジブ、ハーフパイプをしたい人
    スノーボードを短めにすることで、板を回しやすく、操作もし易くなります。
スノーボードの板の固さ

板の固さも板選びにおいて重要な点になります。
自分にあった板の固さを選びましょう。

スノーボードの板にはフレックス(縦方向のしなりの固さ)、トーション(横方向のねじれの固さ)の2種類があります。
このトーションとフレックスの固さを利用することでターンやジャンプをすることができます。

  • 柔らかい板
    まずは柔らかい板を選びましょう。
    特に初心者や女性の方は柔らかめの板がオススメで、少さな力でも板を動かして滑ることができます。
    上級者でも、グラトリするのに扱いやすいので、わざと柔らかめの板を好んで使う人もいます。
    デメリットとしては、柔らかい板は高速滑走時に板がバタつき安定しません。
  • 固い板
    ある程度スノーボードの経験があり、脚力のある男性は少し固めの板に乗ってみると柔らかい板より調子が良くなるかもしれません。
    しっかりとボードを踏めないと、固さからくるトーションやフレックスを上手く使うことができないので扱いづらくなります。
    しっかりと板を踏める滑りができれば、高速滑走時に板のバタつきが少なくなり、きれいなカービングターンができます。
    またキッカーなどトリックを行う時も強い反発を上手く利用できれば高さのあるジャンプが可能です。
スノーボードの板の太さ(幅)

初心者の方は一般的な太さを選びましょう。
極端に太い、または極端に細いスノーボードは、初級レベルの人にとってかなり扱いづらいです。

太いと直進しているときの安定感が増します。ジャンプの着地でも安定します。
細いとターンの切り替えが楽になるといった特徴があります。

スノーボードの長さによっても太さはかわります。

ジブ・グラトリ用は太めです。
カービングや、フリーランは細めが多いですが、逆に最近では太めの物もあります。

足の大きさによってスノーボードの幅も変わる

足が大きい人は、スノーボードの幅からブーツが飛び出してしまう場合があります。
多少(前後1cmくらい)の飛び出しは問題ありませんが、極端に(3.4cmくらい)飛び出しているとブーツが雪面にひっかかり、転ぶ原因になるので、幅が太めのスノーボードを選びましょう。
足が小さい人は、幅が細めのスノーボードを選んだ方が扱いやすいです。

スノーボードを上から見た形状

スノーボードを真上から見たときの形状の違いがあります。
形状には「ツイン」と「ディレクショナル」の2種類があります。

  • ツインチップ
    スノーボード ツインチップ
    ツインチップはノーズとテールの形と長さが対称の板の事を言います。
    レギュラーとグーフィーを同じように滑りたい人に適した形状です。
    フリーラン、グラトリ、キッカー、パークを目指す人は、こちらの形状が適しています。
  • ディレクショナルツイン
    スノーボード ディレクショナルツイン
    ディレクショナルツインは、テールより、ノーズの方が長い、重心がテール側になるような形状です。
    スピード重視の方に適した形状です。
    カービング、バックカントリーのスタイルを目指す人にはこちらの形状がおすすめです。
  • ディレクショナル
    スノーボード ディレクショナル
    ディレクショナルはもっともオーソドックスな形状です。

初めて買う際に無難なのはディレクショナルの形状の板です。

スノーボードを横から見た形状

スノーボードを床に置いて、横から見たときにも形状の違いがあります。
主にキャンバーボード、ダブルキャンバーボード、ロッカーボード、フラットボードの4種です。
初心者の方にはスタンダードなロッカー形状、キャンバー形状がおすすめです。

形状によって乗り心地がちがうので、代表的な形状について簡単に説明します。

  • キャンバーボード
    スノーボード キャンバー
    最も一般的な形状で、ローマ字の「W」のようになっており、中心か浮いている形状です。
    キャンバーの特長は、安定性とエッジング。
    高速滑走時の安定性やカービングターン時に確実にエッジングしてくれます。
    またキッカーなどでは反発させやすく、ジャンプした後の着地も安定するので、オールラウンドに使える板と言えます。
    デメリットは、逆エッジ(ターンや止まるときに、本来つかってはいけない反対側のエッジに加重し、ひっかかり転倒すること)が起こりやすい板と言われています。
  • ダブルキャンバーボード
    スノーボード ダブルキャンバー
    キャンバーが二つ重なった形状で、「VVV」の形になっています。
    この形状の特長を簡単に言えばキャンバーボードの、反発力を残しつつ、操作性を向上させた「キャンバーとロッカーのいいとこ取り」のボードです。
    けれど、形状が複雑な分使いこなすのが難しく、中級者以下の方にはおすすめできない板でもあります。
  • ロッカーボード
    スノーボード ロッカーボード
    ローマ字の「U」のようなラインになっています。平面な地面に置くと、コマのようにクルクル回ります。
    逆エッジが起こりにくく、操作がしやすいので初心者には向いているボードです。
    安定性よりも操作性を重視した形状なので、初心者のターンの練習には最適です。
    また引っかかりにくい構造なので、レールやボックスにも有効です。
    浮力が強いので、パウダー滑走で威力を発揮します。
    デメリットはエッジが雪面に掛かりづらいのでカービングターンは難しくなり、安定性も低いので、高速滑走時のブレーキングが難しくなります。
    またスノーボードの反発力が弱いので、反発させたいトリックには向いていません。
  • フラットボード
    スノーボード フラットボード
    スノーボード全体が接地している形状で、キャンバーボードとロッカーボードのちょうど中間の特性をもっています。
    安定性も、操作性も、反発力も他の形状の板より、良さを引き出し難い形状とも言えます。
    フラットボードにこだわりを持っている上級者が使用することが多いです。
    エッジが常に雪面に接している形状なので初心者は逆エッジが起こりやすいです。

他にもフラットロッカー、ミニキャンバーなど細かく調整された形状が色々開発されています。

スノーボード フラットロッカー
スノーボード ミニキャンバー

初心者の方には滑り心地の違いがまだ違いが分かりにくく混乱するだけなので、スタンダードなロッカー形状、もしくはキャンバー形状がいいでしょう。

いざぽんのおススメ!まとめ

初心者の方が板を選ぶときのポイントはズバリ!

重からず、長からず、幅の太くない、ロッカー形状、もしくはキャンバー形状のスノーボードを選びましょう。
女性の場合は、始めは無理をせずにロッカー形状の選択もおすすめです。

初めてスノーボードを始めた時に、まず最初に痛い目に合うのが、逆エッジ(ターンや止まるときに、本来つかってはいけない反対側のエッジに加重し、ひっかかり転倒すること)だと思います。
しかし、初心者を卒業するとそのうちキャンバーに変更する人がとても多いため、一つの板を長く愛用したい場合は、逆エッジを恐れずにキャンバーを選んでもいいでしょう。

初心者から中級者女性スノーボーダーにおススメな2018年モデル

今回は、どのメーカーのどの板を選べばいいのか分からないという女性の声が多かったので、2018年モデルから初心者に特におすすめしたい厳選の一本をご紹介します。

  • SABRINA(サブリナ)
    日本生まれのレディースオンリーブランドです。
    海外女性の体格と日本の女性の体格は異なる場合があります。
    日本人女性の脚力・体格(足のサイズ等)をベースに、日本のフィールドにあった板の開発をしている会社です。
    多くの日本人レディースライダー達をサポートしています。
    全体的に柔らかめの板が多く、日本人女性ならまず間違いは無いです。

    サブリナの2018年モデルで、初級者から中級者女性に是非おすすめしたい一本はズバリこちら。

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    2018 サブリナ SABRINA スノーボード WALTER 【板】ロッカー
    価格:45620円(税込、送料無料) (2017/12/30時点)

    DENT SHAPE COREを採用した、超軽量構造のWALTER。ボードをしならせやすく、少ない脚力でも、テールの反発を最大限に利用できる。スピード・反発力・操作性を兼ね備えたツインチップボードです。
    ポプラと軽量なライトウッドを使用したウッドコア。軽く、バランスのよいフレックスは誰もが容易なボードコントロールを可能にしています。

    公式ページ:http://www.hasco.co.jp/item/walter/

  • Salomon(サロモン)
    もっとも有名なフランスのスノーボードブランドといえばSALOMON。
    徹底した商品開発とこだわりのデザインをベースに、世界のウインタースポーツ界をリードしている。もともとスキーブランドとして有名だったSALOMONも、今では、スノーボード用品の質の高さや独特なデザイン製が注目され特に女性スノーボーダーにも人気のブランドになりました。

    Salomon(サロモン)の2018年モデルで、初級者から中級者女性に是非おすすめしたい一本はズバリこちら。

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    サロモン(SALOMON) 16 CRESENT L38090500 レディース ボード板 (Lady’s)
    価格:39899円(税込、送料無料) (2017/12/30時点)

    Salomon CRESCENT
    ボードの基本のキャンバー構造を採用したレディースモデルのCRECENTは、フレックスが柔らかいので脚力の少ない方でも操作がしやすいです。
    ターンやジャンプをかっこよく決めたい女性におすすめです。

    公式ページ:https://www.salomon.com/jp/sport/snowboard

  • K2 snowboarding(ケーツー)
    スノーボードプロダクトを幅広く扱っている“K2”
初心者向けに低価格で高品質なボードの提供も行っており、入門板として購入するのに申し分のないブランド。
その中でも通称WWW(world wide weapon)はソフトフレックスで、扱いやすい板として定評がありオススメしたい板の一つです。

    K2の2018年モデルで、初級者から中級者女性に是非おすすめしたい一本はズバリこちら。

    SKY LIGHT
    ソフトなフレックスで、キャンバーボードを求める女性スノーボーダーにぴったり。アグレッシブにパークやジブを攻められます。デザインはチームライダー田中幸によるデザインです。

    公式ページ:http://www.k2japan.com/

  • BURTON(バートン)
    スノーボード界で最も有名なブランドの1つ、BURTON(バートン)。
    女性好みのデザインは少ないですが、製品の品質は間違いなしです。
    このブランドだけビス穴の配置が独自のものになっています。
    そのためバートンの板にはバートンのバインディングしか使えません。
    スノーボードには板・ビンディング・ブーツの相性が大切になるので、他社の製品の組み合わせを考えるのが面倒だという方には、BURTONで揃えてしまうのもいいかもしれませんね。

    BURTON(バートン)の2018年モデルで、初級者から中級者女性に是非おすすめしたい一本はズバリこちら。

    Feather

    スキルアップをサポートする機能性は抜群の板です。
    リラックスした乗り心地のFeatherは、楽しみながら、そしてあっと驚くスピードでスノーボードを覚えることができるボードです。

    公式ページ:http://store-burton.jp/

以上が「初心者から中級者の女性スノーボーダーにおススメな2018年モデル」です!
是非参考にしてみてくださいね。